ピロリ菌と胃がん
ピロリ菌と胃がんとの関係について
1982年にピロリ菌が発見され、その後の研究により胃がんの知識が大きく変わって来ました。ピロリ菌感染の無い人からは胃がんはほとんど発生せず、ピロリ菌感染により胃粘膜の炎症と萎縮が進むにつれて胃がん発生リスクが高まることが明らかになったのです。
今までの胃がん対策はバリウムによる胃X線検査が主流でしたが、このようにピロリ菌感染と胃がんとの関連性が分ってからは、ピロリ菌感染の有無を確認することが極めて重要になってまいりました。
ピロリ菌胃がんリスク判定
藤枝市では2013年より新しい『ピロリ菌胃がんリスク判定』検診を導入しております。
これは血液検査で、ピロリ菌感染を診断する抗体検査と胃粘膜萎縮の程度を診断するペプシノーゲン法を組み合わせることにより、胃がんになるリスクをAからDの4段階に層別化する検査です。
この検査でピロリ菌感染が認められ、胃がんリスクのある方は、胃がんが無いかを確かめるために内視鏡検査を受けていただき、合わせて除菌療法を受けられることをお勧めいたします。
除菌を行うと胃炎が改善し、胃がんになるリスクが低減いたします。除菌は若い世代ほど効果的です。しかし、除菌をしてもピロリ菌未感染の人と同等の低いリスクになるわけではありませんので、除菌を受けられてからも定期的な内視鏡検診が必要になります。
ピロリ菌感染や除菌療法、内視鏡検診について詳しく知りたい方は、遠慮なく御相談下さい。